病院におけるコミュニケーションについて~話す時間は長くないといけない?~

看護師としての思い

 こんにちは。
今日は自分が考える病院におけるコミュニケーションについて書きたいと思います。
 自分が長く経験したので病院におけるとしていますが、どんな場所でもコミュニケーションは重要だと思っています。
 特によく聞くのが勤務時間で時間が無いから。という言葉。
自分は時間をかけないと良いコミュニケーションが出来ない。とは思っていなくて、その理由をとある実例を交えて書いていこうと思います。

 自分は看護師なので、看護師においての動きになりますが、
病院での看護師業務は毎日多くの事を行っています。
・バイタルチェックや状態観察、状態把握
・採血などの検査
・処置
・患者さんのケアや援助
・薬の管理、点滴類の実施
・急変対応
・看護計画の策定、実施
・医療機器の管理
・チーム医療の一環としての役割
などなど、ざっくりと書いていますが、これでも一部なのかなと思います。
 これらをやりながらそこにコミュニケーションの時間をどう作るか?
と考えがちですが、コミュニケーションの質って時間の長さでは無いのではないか?と思う事が以前勤めていた病院でいつも目の当たりに出来ていました。

 子供の頃からかかりつけのある先生の病院。
その入院患者150床程度の個人病院に勤めさせていただきましたが、そこで外来を1人で1日300人程度見ていた先生。
 1日8時間として60×8で480分。
 一人あたり2分も時間をかけれない状況でしたが、患者さんも満足度が高く、朝回診に病棟を来て、先生の顔を見たら1日喜んで過ごされる方も非常に多くてすごいなと思っていました。

 ただすごいなでは無く、今改めて解像度を上げて考えると、
・患者さんの名前を憶えて、家族の事まで覚えている
・相談された事を覚えている
・職業を覚えている
・先生の方から声をかけている
・患者さんの目線になって話している
・出来る事を最大限にやっている
・時間関係なくその人の相談を聞いている
という姿を多く見ていました。
 ここにコミュニケーションの答えがあるのかなと思っています。
 これらに共通している事すべて相手の立場になって、こうしてもらえたら嬉しい。とか助かる。を考えながら対応していたのかなと振り返ると見えてきます。

 もちろん相手の望む事をすべて叶えるとか、思うようにする事って難しい場合が多いのでそこはしっかり伝えないといけないとは思いますが、短時間のコミュニケーションでも相手の方に心の矢印が向いていると思いは伝わるというわかりやすい例なのかなと思っています。
 自分はそこまでの短時間で患者さんの心を掴む事は出来ていませんでしたが、時間が全てでは無いと心に置いて接する事でコミュニケーションってもっと取れるのかなと思っています。
 積極的にコミュニケーションを取る事で多くの情報を話してくれるようになり、聞きたかった状態を話してくれたりする事も増える為、時間が短いからではなく、短い時間でもコミュニケーションを取るのが大事なのかなと思って書いてみました。実践していき、また結果を書きたいと思います。
 
 読んでいただきありがとうございました。

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