看護師として大事にしている事①優しい気持ちを出す事

看護師としての思い

 こんにちは。
応援する看護師として活動しているタニタクです。
 今回は学生さんに看護師として大事だと思う事について話す機会がある時にいつも伝えている事の一つ、
 優しい気持ちを出す事
という事について書いていきます。
 読んでそのまま優しく患者さんに向き合おうという事です。
優しいからこそ指摘する事も大事になってきますが、まずは相手を思って向き合うという事を伝えています。

 説明する時には実際に自分が体験したような場面をわかりやすい例に変えて説明しています。
 ある患者さんの入院の日…
ナースステーションで病気についての説明を医師が説明し、入院生活についての説明を看護師が行った後の場面。
そばで聞いていると、
「私は元気になりますか?」と患者さんが看護師に聞かれていました。
 その時の看護師の返答は、
「わかりません。先生の治療を受ければ大丈夫です。」
でした。
 ここで聞きたかった、確認したかったのは、自分が不安な思いを言って受け入れてくれるか?この病院は大丈夫か?というような事だと思いますが、その思いを受け止めれなかった看護師。
当然病室に戻った患者さんは元気が無く、話をすると
「もう私はこのまま元気にはならないんですね。」
と落ち込まれていました。
 応対した看護師に話を聞くと、
「無責任な事は言えないから。責任取れないから、先生に聞いてもらわないと。」との事でした。
 この出来事からこの患者さんが立ち会った看護師への信用は改善する事は無く、退院されるまで「あの人が担当の日は嫌」と言われていました。

 この事例では、患者さんを受け入れ、思いを汲み取り、適切な声かけが出来ていれば患者さんも看護師も嫌な思いをしなくてよかったと思われます。
また、その後の関係性が患者さんへのケアに影響を与える事を考えると、自分たちの心の矢印の向き、対応方法で患者さんの未来も変わってしまうと思っています。
 だからこそ相手に向けて優しい気持ちを出して、手を差し伸べ、しっかり受け入れる事が大事だと思うので
優しい気持ちを出す事
を伝えています。看護業務を行うだけでも良いという中で、業務が出来れば良しとするのか、どこまで患者さんに寄り添えるのかとチャレンジするのを良しとするのか、自分は自分が将来受けたい看護を提供したいので後者を選んでます。
 この気持ちは20年以上変わらないので、自分の中にある看護観の一つなんだろうなと思います。

 読んでいただきありがとうございます。

 

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